株式会社平和堂 様

私たち産業保健スタッフに寄り添い、「小売業の産業保健」としてやりたい形を一緒になって目指してくれます

課題・背景

  • ・独自の産業保健運用を実現したい
  • ・各店舗店長が閲覧するにあたり、医療専門職以外でも分かりやすい操作性であってほしい
  • ・従業員の異動等が多いので、なるべく簡単にマスタ変更をしたい
株式会社平和堂
教育人事部 健康サポートセンター 統括産業医   河津 雄一郎 様
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株式会社平和堂
教育人事部 健康サポートセンター 医学博士・看護師   志摩 梓 様
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私たち産業保健スタッフに寄り添い、「小売業の産業保健」としてやりたい形を一緒になって目指してくれます

貴社の業務内容についてお聞かせください。

志摩 様

株式会社平和堂は主に総合小売業のスーパーマーケット事業を行っております。創業は1957年で、2022年でちょうど65周年を迎えました。平和堂の店舗数は近畿・東海・北陸エリアを中心に156店舗あり、正社員・パートの方で合計2万人近くと多くの従業員が働いています。健康サポートセンターは専属の産業医、保健師、看護師が常駐する場として2002年に発足しました。業務内容としては、主に産業保健のマネジメントや面談の対応業務等を6名体制で行っています。

健康管理システム「Be Health(ビーヘルス)」導入前の課題を教えてください。

志摩 様

健康診断の結果は主にExcelで管理をしていました。健診は2か所の健診機関にお願いしており、それぞれ弊社が指定したフォーマットでのデータ納品を依頼し、各健診機関から届く健診データをExcelや統計ソフトで結合していました。また、多くの従業員に健診結果を渡すだけでも、かなりの手間が掛かっていました。

河津 様

私たちの健康サポートセンターは面談や従業員からの電話相談が多く、その記録を紙で管理していました。日々、面談や相談がありますので、紙での管理だと出社が前提となり、記録の保管方法も課題のひとつとして挙がっていました。

 

私たちの産業保健業務に寄り添い、セキュリティ問題も柔軟に対応してくれました

比較検討された中で、「Be Health」に決定いただいたポイントはどのような点でしょうか。

河津 様

ひとことで言うと、無駄が少ない、という点が決め手でした。すなわち「使わない機能」が無い、というのがシンプルで良かったです。

志摩 様

そして、私たちのやりたいことを考えると、どこの会社のシステムであれ、どうしてもカスタマイズの必要性がありました。会社独自の運用について、エヌ・エイ・シー(現エヌ・エイ・シー・ケア)の営業担当者様に相談したところ、すぐに弊社がやりたい産業保健を察知・理解してくださり、寄り添いながらも、端的に「これはできる」「これはできない」と仰ってくださったことが印象に残っています。

また、カスタマイズも段階的に導入ができることも良かった点です。私たちのやりたいことはある程度定まっているので、Be Healthを使いながら、少しずつブラッシュアップをして相談できるのは、産業保健にもシステムにも強いエヌ・エイ・シー(現エヌ・エイ・シー・ケア)さんならではだと感じました。

河津 様

弊社の情報管理部門のセキュリティ要件は厳しいのですが、導入に向けて要件となった二段階認証も実現してくださった点はありがたかったです。当社は会社全体としてお客様の情報を預かっておりますので、個人情報の管理には細心の注意を払っております。その中で、セキュリティの問題も柔軟に解決いただけたことで導入に向けて安心できました。

志摩 様

他にも、人事マスタ変更が手軽にできるシステムというのも導入のポイントでした。小売業という性質上、パートの従業員が多い上に入退社も頻繁にあり、社員の店舗間異動が多いため、人事マスタを毎月変えなくてはなりません。そのため、わざわざシステム会社に依頼をしてマスタを変更してもらう…といった対応では非常に煩雑だと考えておりました。Be Healthのように自分たちで適切なタイミングでマスタを変更できるというのは大きな利点です。
健康サポートセンターが発足した当初から、システムを入れるという話は出ていたのですが、これまでは、私たちの要望と他社のシステムの費用がうまくマッチせず、諦めていたのです。

「Be Health」導入にあたり、ご苦労された点はございましたか。

志摩 様

ちょうどコロナ禍でのシステム導入になったため、WEB会議を中心に進めました。そのため、なかなか面と向かってお会いできず、今まで御社とはお取引の実績なかったことから、不安に思う気持ちもありました。しかし、WEB会議中心という、いわばハンデがある中、営業担当者様から製品・カスタマイズ担当者様まで親身になって進めていただいたので、感謝しております。

また、カスタマイズも入るため、「完成品」を見て導入を決めている訳ではなかったということも苦労した点です。こちらの要望がうまく伝わっていなかったり、使ってみて初めて細かい要望に気づいたり、ということもありました。そのような中でも、都度の要望をお伝えする際の担当者様のご対応がとても誠実だったと思います。

 

面談記録の管理が劇的に変わり、業務が効率的になりました

実際に導入されてから、どのようにご活用いただいておりますでしょうか。これまでの産業保健業務と大きく変わったところなどあればお聞かせください。

河津 様

Be Healthを導入してから、在宅勤務ができるようになったことが一番大きいです。今までは面談記録を紙の記録で保管しておりましたので、どうしても出勤しなければいけませんでした。しかし、Be Healthをクラウド版で導入したため、パソコン画面で確認できるようになり、会社に来ずとも面談記録を見られるようになりました。面談については、電話とBe Healthが入っているパソコンさえあれば、出勤している状態と全く同じ対応ができるようになりました。

志摩 様

私たちは朝出勤してから、昨日あった面談や相談の記録をチェックするのですが、導入前は紙管理なので、複数人が一度に見ることができませんでした。また個人情報なので、紙記録の保管場所には施錠の必要もありました。しかし、みんなのパソコンからBe Healthにアクセスができるので、朝の出勤直後でも同時に閲覧できる点も大きいですね。
同様に、他のスタッフが電話対応を行っている最中にBe Healthの面談記録画面を一度保存してくれれば、リアルタイムで産業医と看護職が内容を共有できるのでありがたいですね。ただ、これはあくまで要望としてもお伝えするのですが、自動保存機能や保存していないまま画面を遷移しようとする時のアラートなどが無いので、保存を失念してメモが消えてしまう…ということもあります。とはいえ、最初にお伝えした通り、面談・相談の比重が多い部署なので、Be Healthを導入して画期的に便利になりました。

河津 様

事業場も分散しているため、面談の度に本社に対象者を呼んで…ということは現実的ではないので、柔軟な対応ができるようになったのは業務上、嬉しいですね。

実際にお使いいただいて、「Be Health」がもう少しこうだったらいいのに、といった改善のご希望があればお聞かせください。

志摩 様

先ほどもお伝えしました通り、面と向かってシステムの使い方を教えていただかずに運用が始まったのですが、Be Healthは扱いやすく、こうかな?こうかな?と操作していくうちに、いつの間にか使えるようになりました。ぜひ面談記録の自動保存機能は実装していただけるとありがたいです。面談種別については、「メンタル」か「フィジカル」を選択して内容を記録するのですが、途中で変更できない点が少し残念です。面談の件数も多く、フィジカル面での相談と思い面談を進めていくうちに、実はメンタル面の相談だった、ということがあるので、変更できるようにしていただけるともっと良いです。(どちらも、今後のバージョンアップで改善予定です)
また、今年から各店舗の店長画面を公開する予定です。それに伴い、医療職ではなくても見やすい閲覧画面や、詳細な権限設定ができればと希望しております。優先度を相談しながら、対応していただけると有難いです。そして、従業員画面において、差し込み文字を入れて、システム上で文書を配布できるような機能の追加もお願いできるといいですね。

 

小売業ならではの課題を解決し、良い実例となる産業保健を目指したいです。

「Be Health」を活用した産業保健業務の、今後の展望についてお聞かせください。

河津 様

ペーパーレスですね。従業員数も多く、個人のメールアドレスを持っていない人が多数なので、健診結果を配布するだけでも、実はひと苦労です。そのため、個人が自ら健診データにアクセスして取りに行くというコンセプトが必要なので、Be Healthのクラウド版で実現できそうです。さらに、せっかく医療職が活用するシステムということもあり、健診結果だけではなく、健康情報をタイムリーにその人が必要な情報を必要な時に取りに行けるスタイルの確立も目指したいと思います。従業員がそういった有用な健康情報にリーチできる健康管理システムになってほしいとも思います。

志摩 様

将来的にはヘルスリテラシーのアンケートを取りたいです。また、今はBe Healthでは法定項目しか管理していませんが、睡眠などのデータも管理をすることで、より柔軟に産業保健に活用していきたいと考えております。
従業員の異動や出入りが激しく、また平均年齢も比較的高く、徐々に高齢化も進んでいくため、小売業として産業保健を進めていくのが大変な部分もありますが、これからもBe Healthを使いこなし、良い実例や見本となる産業保健を目指して、全従業員の健康をサポートしていきたいと考えております。

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