「健康管理システム『Be Health』でできること」というテーマで、「データ集約編」「データ管理編」「データ活用編」と3回に分けて具体的な機能面についてご紹介してまいります。
今回は、「データ集約編」ということで、Be Healthに健診結果データを集約するまでのフローをご紹介いたします。「データ集約」については、Be Healthの持つ強みの部分が特に発揮される切り口ですので、健康情報の集約に課題感をお持ちの場合は、ぜひご覧ください。
データ集約の方法
健康管理システムBe Healthは、あらゆる健康情報を一元管理することができます。定期健康診断の結果からストレスチェックの実施結果、特殊健診結果や人間ドックの結果まで、多岐に渡るデータをかんたんにまとめることができます。
まずはどのようなステップで健康管理システムにデータを取り込んでいくのか、ご紹介いたします。
1.健診結果データの読み込み(変換)
まずは健診機関から届く健診結果データ(csv)を、Be Healthに付属している「健診データ統一ツール」で変換し、Be Healthに取り込めるフォーマットに変換された新たなcsvデータを出力します。この作業は、健康管理システムのデータベースに取り込む下準備となりますが、この下準備は数クリック程度の作業量で完了できます。
なお、1,000件の健診結果データであれば、変換は約5秒で完了します。
2.出力データを健康管理システムに取り込む
健診データ統一ツールから出力されたcsvデータを、今度はBe Healthに取り込みます。この作業によって、健康管理システムのデータベースに健診機関から届いた健診結果データが記録されます。
Be Healthへのデータ取り込みは、1,000件の健診結果データであれば、約2秒で完了します。
このようにたった2つのステップで、健診機関から届く健診結果データを健康管理システムに記録することができます。1,000件のデータであれば、健診機関からデータが届いた瞬間からBe Healthに取り込むまで、ログインしたり出力されたcsvを保存したり…のちょっとした作業を含めても、合計5分程度で完了します。ベンダーにデータ取り込みの依頼をする必要もありません。
これだけ簡単なステップなので、順次健診結果データが届くような場合でも、すぐに追加することが可能です。健診結果データだけではなく、ストレスチェックデータや特殊健診結果のデータなども、同様のステップで取り込むことができます。
また、健診結果のデータ上に異常値がある場合は、エラーメッセージが出ます。たとえば、検査数値がありえない桁数で記録されているようなケースは、変換時にエラーメッセージが記載されたエラーファイルが出て、エラー内容を確認することができます。一連の変換作業はすべてシステムを通しますので、人の手作業によるケアレスミスなどが発生することはありません。ミスや漏れがなく、かんたんな作業なので、業務効率の向上がはかれます。
ここまでのまとめ
- 健診機関からデータが届いて、健康管理システムに取り込むまで短時間で完了することができる
STEP1.
健診機関から届く健診結果データを「健診データ統一ツール」に取り込み、変換する
STEP2.
変換後のデータをcsv出力し、健康管理システムに取り込む - 健診結果のデータ上に異常値がある場合は、エラーメッセージが出る
- 人の手を通さずにシステムにデータが入るので、ケアレスミスが発生しない
こんなことありませんか?「単位がバラバラ」な場合
続いて、複数の健診機関と契約をしていて、バラバラなフォーマットで健診結果のデータが届く場合の「数値の変換方法」についてご紹介いたします。
バラバラなフォーマットとは、以下のようなことを指します。(拡大してご覧ください)
たとえば3つの健診機関と契約しており、それぞれの健診機関からこのように健診結果がデータとして届く場合でも、健康管理システムBe Healthであれば、フォーマット・数値の単位を統一してデータを取り込むことが可能です。
ここで、白血球数について注目してください。
健診機関Aでは「白血球数 6300」、健診機関Bでは「WBC 6.3」、健診機関Cでは「白血球数(WBC) 0.63」と記載されており、「表記」「単位」「並び順」がバラバラなことが分かります。
前述の「健診データ統一ツール」を使うと、この3つの健診機関の「表記」「単位」「並び順」がひとつのフォーマット・単位に統一されたcsvを生成することが可能となります。
生成されたcsvデータを健康管理システムBe Health本体へ取り込むことで、データが統一された状態の健康情報を閲覧することができるようになります。この作業の所要時間は、たとえば3つの健診機関からそれぞれ300件の健診結果データが届く場合、合計約15分かからない程度です。
このようにバラバラなフォーマット・単位もかんたんに統一し、健康管理システムに取り込むことができるようになります。日常の業務でバラバラなデータに悩まされているご担当者様であれば、ご自身でフォーマットや単位を統一する作業がどれだけ大変かがご想像いただけるかと思います。
システムに集約されたデータはどうなるの?
次に、システムに取り込んだデータはどのように集約されるのかをご紹介いたします。ここでは2つの画面イメージをもとに解説します。
個人経年変化画面
Be Healthに取り込まれたデータは上記のようなイメージで閲覧することができます。
健診を受けた日付順に一覧で結果を把握することができます。また、健診種別を選択して表示させることができますので、ここでは一例として「定期健康診断」「人間ドック」「ストレスチェック」を選んだイメージ画面でご紹介しております。
もちろん、下記のイメージのように、ひとつの健診種別に絞った形で経年変化を閲覧することも可能です。ここでは「特殊健診(有機溶剤)」に絞った場合のイメージをご紹介します。
以上のように、過去からの健診結果の推移を閲覧することが可能になり、あわせて健診の総合判定や就業判定についても推移を確認することができます。
面談記録画面
データ集約の利点は、事後措置面談の際にもっとも発揮されます。
こちらは面談記録を登録する画面です。面談内容を打ち込みながら、過去の面談履歴・健診情報・残業時間を確認することができます。特に過去の面談履歴については、過重労働面談だけを表示させたり、面談内容のコメントや診断書の中に含まれる単語での抽出・検索機能もあります。また、産業医意見書の作成・閲覧機能もあり、過去の意見書も随時確認することが可能です。
就業判定設定画面
同様に就業判定設画面においても、健診結果・残業情報・ストレスチェック結果を経年変化とともに確認できます。これにより、多角的な情報を参照した上で就業判定を付与することができます。
健康情報の集約・一元化がされていなかったり、健康情報が散在していたりする場合、経年変化を把握しながら事後措置面談や就業判定を実施しようとすると、過去の記録を探し出してきて準備する、など非常に工数のかかる作業になってしまいます。健康情報の一元化をすることで、面倒な事務作業の時間を減らし、本来やりたい事後措置などの時間を十分確保することができるようになります。
まとめ
以上、データ集約の方法についてご紹介いたしました。
株式会社エヌ・エイ・シー・ケアは、産業保健に長年携わってまいりました。専門職の皆様の面倒な事務作業を軽減したい、という想いのもと、健康管理システムをご提供しております。現在、数多くの健康管理システムがありますが、エヌ・エイ・シー・ケアの大きな強みは、今回ご紹介した「データ集約力」にあると自負しております。健康情報の管理方法に課題感をお持ちの場合は、ぜひお問合せください。
健康管理システムBe Healthのメリット
- データを集約(取込)するのに時間が掛からない
- 健診データ統一ツールも付属されているので、ご担当者様がデータ変換・統一から対応可能
- お問い合わせには産業保健に関する知識を持ったスタッフが対応にあたるので、システムの使い方以外のことも相談できる